2012年5月24日木曜日

世の中の半数以上の人が方向オンチ

一般に方向が分からない人が方向オンチと思われています。
これはある種の能力に関係しています。
でも、方向オンチだと思っている人はいつも道に迷っているのでしょうか・
一方、「方向オンチ」を語ることが好きな人たちがいます。
ある研究では、多くの人が「実は私も方向オンチなんです」と言って、
体験談を話しています。
まるで世の中の半数以上の人が方向オンチなのではないかとおもえるほどに。
このように、方向オンチという言葉は一般に根づいているようですが、
本当に正しく理解しているのか疑問があります。
方向オンチについてさまざまな視点から考えてみましょう。
方向オンチにまつわるいろいろなエピソードをもとに
自分が方向オンチかどうかを考え、
科学的にはどのようにとらえられているか知ることが大切です。
人がどのように街を移動しているのか、とりわけ道を覚えるということ、
道を見つけるという視点から、認知的な側面に注目してみましょう。

なお、方向オンチを単に街の中での移動に関わるものとして
位置づけるだけではなく、もう少し広い範囲で、
具体的には、技術の学習という視点
(すなわち、何かをする能力を身につける)からとらえてみたい。
そうすることによって、方向オンチだけでなく、
ビデオの予約が出来ない、コンピューターが怖いと言った、
「機会オンチ」とつながる視点を提出できるのではないでしょうか。
そして方向オンチから抜け出すための認知科学からのアドバイスを紹介します。
なお、「方向オンチとは何か」という疑問をわずかでも解明できると思います。