2012年5月31日木曜日

空間認知能力による判断

空間認知能力による判断

「方向オンチ」かどうかは、頭の中に街の様子をイメージしたり、
地図上での自分の位置と目的地の位置を読み取り、
それを現実にどのくらい対応させられるかといった能力に関係しています。
そのため、ものの空間的な位置関係を頭の中で
どのくらいうまく操作できるかを測定する
「メンタルローテーションテスト」や「空間関係テスト」がよく使われます。
メンタルローテーションは、「心的回転」と訳されることもあります。
例としてあげれば、積み木を重ねたような図形の絵をみて、
それを回転させたときの形をうまく思い浮かべることが
出来るかどうかを調べる課題などがあります。

このメンタルローテーションテストは、
人のイメージ操作能力を測定する課題として
心理学の分野ではよく使われます。
回転角の大きさが180度に近づくほどに答えを
見つけるまでの時間が長くなるなど、
さまざまなことが調べられます。
実際に街を歩いてる時などに、
「あのビルは、反対から見たらどう見えるのだろう」
というようなことをイメージするために、
図形などのイメージを空間的変換する能力が必要です。